Dragon Banquet ~竜の宴~

虹ニ(虹+虫兒)

こうげい

虹ニ(虹+虫兒)のイラスト
虹ニ(虹+虫兒)の伝承地域

容姿・特徴

虹

出典

『捜神後記』他

解説

虹を龍・蛇と見る思想は世界中に見られる。中国でも、虹は龍であると考えられ、鮮やかな主虹が雄で虹、ややくすんだ副虹が雌で(ゲイ)とされている。古代中国において、虹は彗星と共に吉瑞と考えられていた。

 中国の伝奇物語集『捜神後記』には以下のような話が書かれている。
 昔、陳斉という男が役人になって任地に赴いた。その妻が1人で留守をしていると、いつの頃からともなく、赤碧の光り輝く衣をまとった凛々しい男が尋ねてくるようになった。女は気付かなかったようだが、その男の周りにはいつも虹がたなびいていたという。女はやがて身ごもり赤ん坊を産んだ。間もなく、夫が屋敷に帰ってきた。女は子供を隠して育てていた。子供が大きくなったある日、空がにわかに暗くなり大変な風雨になった。それが止んだかと思うと、美しい虹が屋敷の庭に降りてきた。虹はたちまち男の姿になると、屋敷の中から子供を抱えて出てきた。再び、風雨が巻き起こり、しばらくして空が晴れ渡ったかと思うと、2つの虹が屋敷から空に上っていったという。

 この他にも、大将軍張子良の家の水瓶の水を飲み、それが足りなくなると井戸の水を飲んだとか、傑が燕王を立てようと陰謀を巡らせているときに、虹が井戸の水を飲みに来たなどという話が残されている。また、粥を飲んでいったという話もある。
 晋の時代、薛願という人の家に虹が入ってきて、釜の水を飲み始めた。水が無くなってしまったので、酒を入れてやると、虹は喜んで飲み干し、釜の中に大量の黄金を吐き出していったという。

参考文献

中国・台湾の神話伝説(名著普及会)

文責 : さゆら
イラスト : kent.

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