Dragon Banquet ~竜の宴~

清姫

きよひめ

清姫のイラスト
清姫の伝承地域

容姿・特徴

半身蛇身とも大蛇ともいわれ、絵巻には龍そのものとして描かれる事が多い(この場合、手足はない)

出典

熊野民話

解説

元は清姫は紀伊国の庄司の家のごく普通の娘であった。
 だが熊野権現へ参詣に来た旅の僧 安珍が家に泊まった際、一目ぼれしてしまい、清姫は熱心に迫ったが安珍は「修行中の身ゆえ、熊野へ行った帰りにはもう一度ここに寄るので、それまで待って欲しい」と言い清姫も承諾した。
 しかし安珍は帰り道、約束を破って清姫の家を素通りする。気づいた清姫は急いで駆けて、安珍に追いつくと「安珍ですか?」と言った。しかし安珍はこう答えた「人違いです。」その言葉に清姫は激怒した。
 その後、日高川まで安珍を追いかけるうちに清姫は、怒りのあまり大蛇に変わっていた。
 安珍は道成寺に逃げ込み、寺僧の助けで鐘の中に身を隠した。大蛇となった清姫も道成寺に着き、鐘を見つけるとそれに巻きつき炎で安珍を焼き殺した。
そして清姫は大蛇のまま入水自殺をした。
その後、道成寺の和尚の夢の中に邪道に堕ちた清姫と安珍の二人が現れ、和尚は法華経を写し観音様に供養したところ、再度夢に二人が現れ、無事に昇天できたということでお礼を言ったという。
これは地元の熊野で伝わっている話であるが”今昔物語集”巻第十四第三にも同様の話がある。(しかし清姫等の名前の記述はない)

参考文献

瓜と龍蛇(福音館書店)

文責 : 真鶴
イラスト : 真鶴

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